失語症の方のこの会話あきらめましたのサイン の変化について

失語症の方の中には、伝わらないという状況から会話を途中で断念される姿を今までよくみてきました。

声にならない声でうつむき、左手を口元まで挙げて左右に振る。(この会話はあきらめましたのサイン)

「もうええわ。」と左手を顔の前で止める。(この会話はあきらめましたのサイン)

コミュニケーションの壁。

それ以上聞いてはいけないかと思い、毎回「理解できずに、すみません。」と声を掛けたり、笑顔で理解できたかのようにごまかしたりする周囲の行動もよく見てきました。

しかし、リボーン天王寺で過ごしている中で、失語症の方々の表現の変化と、周囲のスタッフ・指導員の感じ取る・察する行動の変化を最近多く感じることがあったのでご報告。

リボーン天王寺では、この1年間ほどで失語症の方が数名増えました。みんな、コミュニケーションが取れるようにと伝えやすい環境が自然と出来上がっていきました。さらに、失語症の方一人一人に対するコミュニケーションの方法をみんなが確立しようと自然に行動が変化していきました。

特別扱いなどはなく、失語症の方も表現する機会を平等に取り入れていき、自由な表現方法で当番やグループワークをこなしていきました。会話あきらめましたのサインをあきらめずに伝える行動に変化させていきました。

すると、時間の経過とともに失語症の方々の語彙が増え、語彙が増えるとともに表現方法が豊かになっていきました。

周囲のスタッフは、言葉を推測する力が向上し、当番やグループワークの際は自然と言葉を理解しよう、助けよう、待とうという雰囲気がさらに伝えやすい環境を育てました。

最近では、この会話あきらめましたのサインを全くしなくなった方もいらっしゃいます。

みんなの作り上げてきた伝えやすい環境、行動、表現力の変化はとても素晴らしい宝物になってきているなと感じています。